臨床工学科
ご紹介
当院の臨床工学科は、平成16年にME室として発足し、平成20年に臨床工学科が設立となり現在は6名で多種多様な機器管理のほか、院内の各所で機械の操作をメインとした治療、検査等の補助を行っております。 医療機器を通じて機器と患者様、そして機器とスタッフの橋渡しとなるべく、チーム医療の一員として患者様に安全・安心な医療を提供します。
業務内容
ME室業務
院内で使用している医療機器 (人工呼吸器、輸液・シリンジポンプなど)中央管理しており日常点検・定期点検を通じて医療機器を安全に使ってもらえるように管理及び情報の発信・院内勉強会を行っています。
また人工呼吸器は毎日欠かさずに病棟ラウンドを行い、装置が適切に作動、使用されているかを確認しています。
ME室の様子
人工透析室業務
当院の透析室はベッド数10床で血液透析(HD)、血液ろ過透析(HDF)、持続緩徐式血液ろ過透析(CHDF)を行っています。
血液浄化療法では、血漿交換療法(PE/PA/DFPP)、白血球除去(LCAP)、エンドトキシン吸着療法、LDL吸着(HA)胸水・腹水濾過濃縮再静注法(CART)を行うことも可能です。
透析液の水質管理も行っています。
透析準備の様子
CHDFプライミング
内視鏡室業務
内視鏡センターは4部屋に4台の内視鏡システムがあり、内視鏡システムと検査、治療で使用する電子スコープの管理を行っています。
始業前、使用後の点検業務、検査中は患者様の状態観察から組織の生検、ポリープの切除や内視鏡的止血などで、医師の介助業務も行ってます。
また内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)での医師の介助も行います。
検査前準備の様子
ERCPの介助
手術室業務
当院の手術室は4部屋+カテーテル室が1部屋で構成されています。
業務内容は麻酔器、生体情報モニター、電気メス、内視鏡外科手術システム、手術用顕微鏡などの日常点検や定期点検、立ち合い業務は内視鏡外科手術をメインに行い、手術室内の機器トラブルにも対応しています。
麻酔器の点検
内視鏡外科システム点検
心臓カテーテル室業務
心臓カテーテル検査(CAG)では医師1名+ME1名、経皮的冠動脈形成術(PCI)では医師1〜2名+ME1名で行っており、MEは清潔野に入り医師の介助をしています。 カテーテル、バルーン、ステントなどの挿入補助や透視台操作、インデフレータ操作、血管内超音波検査(IVUS)組み立て等を行っており、円滑に検査・治療が行えるように努めています。 ハイリスクPCI時には大動脈内バルーンパンピング(IABP)を併用して行うので、その準備・操作・監視を行います。
また、PCI中に血行動態が破綻し、薬物療法やIABPでは血行動態の維持が困難である場合には経皮的心肺補助法(PCPS)の適応となり、MEがPCPSのプライミングを行い、速やかな循環補助開始を目指しています。
CAGの様子
IABPの操作