部門紹介

脳卒中センターニュース No.3 (2012.08.06)

第5回 脳卒中合宿セミナー」(6月30日〜7月1日:当院研修ホール)は大盛況のうちに幕を閉じました。今回の参加者は過去最高の186名を数え、北陸地方のみならず、西は九州(福岡)や山陰(鳥取)から東は関東(神奈川)まで、全国から多数の参加者の皆様に富山にお集まりいただきました。

「質の高い『チーム医療』」を通じて最善の治療を脳卒中患者さんに提供したいという、同じ目標を持った院内・院外の多職種の参加者が、それぞれの専門分野の視点に立って、熱いディスカッションを行うとともに、交流を深めることができました。

今回のテーマである『脳卒中再入門 〜各専門職が伝えたいプロの視点とそのツボ〜』は、基礎を大切にして再確認を行うとともに、各職種の視点やポイントを他職種に伝えて相互理解を深め、他職種のフィールドでその視点を是非とも活かしてもらいたいという思いをこめたものでした。少し欲張りすぎたようにも思われましたが、セミナー終了時に提出していただいたアンケートの解析結果から、その目的は十分に達成することができたものと実感いたしました。

特別講演では、福井赤十字病院脳神経外科部長 波多野武人先生からは、脳血管内治療による急性期脳主幹動脈閉塞症に対する最新の治療と脳卒中ケアユニットでの取り組みについてのご講演を、また愛知県看護協会認定看護師教育課程主任教員の齊藤 泉先生からは、脳卒中患者の早期離床に関する実習を交えた実戦的な内容のご講演を、それぞれ賜ることができました。多くの参加者から、「目からウロコが落ちるような思い」「大変刺激になった」という感想が多数寄せられました。

齊藤先生から「富山の奇跡」という最高の賛辞をいただき、少し照れ臭い感じもいたしましたが、これを明日のエネルギーに変えて、さらに「質の高い『脳卒中チーム医療』」を目指して日々の診療活動を頑張っていきたいと思っています。

2012年 脳卒中合宿セミナー 準備委員会
脳神経外科 久保道也(文責)
看護部 鷲塚優希・堂田恵子

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