病理診断科

ご紹介

病理診断科は、臨床検査科病理検査室として活動してまいりましたが、平成22年に業務の拡大や重要性を背景に臨床検査科より独立した部署として発足いたしました。病理診断科では、主に病理組織診断と細胞診断を行っております。

また、施設認定として日本病理学会研修登録施設及び日本臨床細胞学会教育研修施設、日本臨床細胞学会施設認定を受け高度な医療の提供に努めております。

病理組織診断(組織検査)

手術や生検などで採取された組織は、固定→切り出し→包埋→薄切→染色の各工程を経てプレパラート標本となります。正しく標本作製できなければ正しい診断はできません。当院では高度な技術を有した病理専門の臨床検査技師(認定病理検査技師)が標本を作成します。

その後、プレパラート標本を病理専門医が診断いたします。更に必要な場合は免疫組織化学染色や、遺伝子解析、特殊染色などを行い精度の高い病理診断を行っております。

細胞診断(細胞診検査)

健診などの喀痰や婦人科癌検診時の頚部擦過、尿など比較的侵襲性の低い方法で採取された細胞をプレパラート標本とし、細胞検査士によるファーストスクリーニングにより正常以外の細胞をふるい分け致します。

その後、当院では更に2人の細胞検査士によるセカンドスクリーニングを行います。最終的に有病細胞の疑いのある検体は細胞診専門医による診断を行います。

スタッフ

病理診断科には医師1名、臨床検査技師2名が所属しております。

また、富山大学より専門医の派遣を受け、充実した病理診断を行っております。

部長 坂東 正

資格取得状況

  • 医師

    • 病理専門医:2名
    • 病理指導医:1名
    • 細胞診専門医:2名
    • 細胞診指導医:1名
  • 臨床検査技師

    • 細胞検査士(CT JSC):2名
    • 国際細胞検査士(CT IAC):1名

(令和5年4月1日現在)

主な設備

近年、分子生物学の進歩を受け新しい抗がん剤(分子薬)などが効く細胞であるか、あるいは癌の組織型を診断するために免疫組織化学染色(免疫染色)を行う機会が増えてきました。当院では自動免疫染色機、自動特殊染色機を有し迅速で柔軟な対応の出来る体制を整えております。

また、作業環境の整った施設で各種法令や病院機能評価など基準をクリアしています。特に細胞診検査では県内初の新しい液状化細胞診標本作製機(LBC標本作製機)を導入しております。
(詳しくはこちらをご覧ください。「たすき」2015年8月号

  • 24時間プッシュプル式換気装置
  • 自動包埋機(Themo EXCELSIOR ES)
  • ベルト式薄切装置(LEICA SM2010R)
  • クライオトーム(Themo CRYO TOME FSE)
  • 自動染色封入機(LEICA ST5020)
  • 自動免疫染色機(Roche BENCH MARK XT
  • 自動特殊染色機(Roche NEXES SPECIAL STAINS)
  • 液状化細胞診標本作製機(MBL TACAS3600)
  • デジタル撮影装置付き顕微鏡(オリンパスDP72、BX51×2台
  • デジタル標本スキャナー(Plustec OpticLab H850)

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