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看護支援外来
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脳神経外科

ご案内

   *NCD参加について

   当科は、一般社団法人National Clinical Database(NCD)が実施するデータベース事業に参加しています。
 本事業について、患者さんにご理解頂きたい事項を掲載いたします。NCD(脳神経外科)


*2015年4月から2016年3月の間に当院で脳卒中や脳神経外科関連疾患の治療を受けた患者さんへのお願い

   当院は、九州大学大学院医学研究院 脳神経外科と共同で脳卒中の医療体制の整備のための研究を進めています。

本研究について、患者さんにご理解いただきたい事項を掲載いたします。
    こちらをご確認ください。


診療科の特徴

 当院の脳神経外科は「大切な人を まかせたい病院 まかせられる病院」をモットーにしています。われわれスタッフ自身の大切な家族や友人をまかせたい病院、そしてまかせられる病院を目指すことによって、より行き届いたこころ配りができ、充実した内容の医療の提供につながるものと信じています。
   そのために、一同が常に向上心を持って手術手技の向上を目指しているだけでなく、より充実したスタッフ教育・連携の構築にも積極的に取り組んでいます。
 
 また、患者さんとそのご家族に対しては、病状と治療内容をわかりやすく説明し、セカンドオピニオンを尊重しながら、十分なご理解のもとに治療に取り組む姿勢を大切にしています。

急性期脳卒中患者の治療とその体制

 当院では、脳卒中急性期の患者さんを乗せた救急車を365日24時間体制で受け入れています。
  そして、富山県内で初めて脳卒中ケアユニット(SCU)を付設した 脳卒中センターを開設し急性期の脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の治療や看護を進めています。脳卒中専門の医師と脳卒中に熟練したコメディカルスタッフ(看護師・リハビリテーションスタッフ等)による息の合ったチームワークを誇っています。


当院の脳神経外科で行っている治療

 当院の脳神経外科はすべて脳神経外科の専門医師で構成されています。
 実際に行っている治療方法は、(1) カテーテルを使用した血管内治療、(2) 開頭手術を中心とした直達手術、(3) 注射・点滴・内服薬による薬剤治療、の3つです。
 
   同じ病気であっても、患者さんの状態や血管の病変の状況に応じて、最も適した方法を3つのうちから選択して行っています。当院ではいずれの方法も経験豊富は医師が担当します。
 さらに、急性期よりリハビリテーションを導入することによって、手足の動きのみでなく全身の機能が衰えないように努めています。


(1) カテーテルを使用した血管内治療

 血管内治療は細いチューブ(マイクロカテーテル)を使って、脳血管の病気を治療する方法です。もっとも分かりやすく言うと「切らずに治す」治療法です。
 代表的なものは、脳動脈瘤塞栓術と頚動脈ステント留置術です。
 脳動脈瘤塞栓術は、くも膜下出血を起こした破裂脳動脈瘤に対しても、破裂していない状態で見つかった未破裂脳動脈瘤に対しても行います。通常は脚の付け根の部分から、カテーテル(直径2mm程度)を挿入して、その中を通してマイクロカテーテル(直径0.6mm程度)を脳動脈瘤の中まで進め、脳動脈瘤の中に糸のように軟らかいプラチナ製のコイルを入れて固める治療です。
  
  また、頚動脈ステント留置術は、著しい増加を続けるアテローム血栓性脳梗塞(いわば欧米型の脳梗塞)の代表的な病変と言える頸部内頸動脈狭窄に対してカテーテルを使って治療する方法です。これも脚の付け根の部分からカテーテルを、酸化した脂質などが壁にたまって狭くなっている頸動脈の部位まで進めていきます。カテーテルの先についたバルーン(風船)を拡げた後に、金属のメッシュ(ステント)を入れます。このステントは、自身が拡がろうとする力を持っています。
  
  これ以外にも、カテーテルを脳血管まで進めて血栓(血の固まり)を溶かしたり取り除いたりする治療や、動脈と静脈がつながってしまう動静脈瘻に対して異常なつながりをふさぐ方法も行っています。


(2) 開頭手術を中心とした直達手術

 代表的なものは、脳動脈瘤クリッピング術、頸動脈内膜剥離術、(頭蓋内外)バイパス手術です。
 脳動脈瘤クリッピング術は、開頭後に手術用顕微鏡で見ながら、脳動脈瘤の首の部分に金属(体の中に残しても大丈夫なもの)でできたクリップをかける治療です。破裂または未破裂のいずれの脳動脈瘤に対しても行います。
 頸動脈内膜剥離術は、頸部内頸動脈狭窄に対して行う治療です。頸部を5cmくらい切って、血管の壁の中に酸化した脂質などがたまって狭窄の原因となっている部分を削ぎ取ってから、再度血管を縫合します。
 
  バイパス手術は、脳の血管がつまったり狭くなったりすることによって、脳の血流が十分でない場合に行う手術です。開頭後に、頭皮の血管を持ってきて、脳の血管に縫合してつなぐ手術です。手術用顕微鏡で見ながら、直径1mm以下の血管を縫い合わせる、まさに専門的な高い技術を要する手術です。

(3) 注射・点滴・内服薬による薬剤治療

 我が国においても、2005年にt-PAという血栓を溶かす働きのある薬が承認されました。
   当院ではこの薬がいつでも使用できる体制をとっていますが、この薬には、脳の血管がつまったことによる半身麻痺などの症状が出てから4.5時間以内に注射を開始しなければならないという時間制限があります。それ以外にも様々な厳しい使用制限があるため、それらの検査や評価を行うために、発症してからできるだけ早い時間に救急車が病院に到着していなければなりません。効き目がよい一方で、致命的な出血を起こす可能性があるからです。この薬によって症状が回復するのは、約3分の1です。
 薬に対しても十分に習熟して、メスやカテーテルと同じように種類や量を使い分ける意識を持って取り組んでいます。


脳神経外科外来:脳卒中の予防を中心とした連携

   当院の脳神経外科外来は、頭痛、めまい、しびれを初めとした脳や神経に関連した患者さんの診療のほかに以下のような特徴があります。
 一つ目は、かかりつけ医の先生方とのネットワーク体制のもとでの役割分担です。無症状の脳梗塞や未破裂の脳動脈瘤が見つかったり、頸動脈が狭くなっている患者さんの全てが手術や血管内治療の対象ではありません。このような場合には、ふだんの診察や薬の処方はかかりつけ医の先生方にお願いする一方で、定期的(6ヶ月、12ヶ月)に1回ずつ当院にきて頂いて、これらの病変に変化や進行が見られないかをチェックしています。何か変化があった場合には、かかりつけ医の先生と直通電話でやりとりをしてすぐに対応いたします。
  
  また、脳卒中の治療が終わって退院した患者さんに対しても、このネットワークのもとで、かかりつけ医の先生と当院との「二人三脚体制」で脳卒中の再発予防に取り組んでいます。
 二つ目は、富山市医師会健康管理センターで行う脳ドックとの連携です。2007年4月以降は、当院での脳ドックは中止して、富山市医師会健康管理センターで行う脳ドックをサポートする体制をとっています。2010年4月に同施設は日本脳ドック学会認定の脳ドック施設になりました。
 三つ目は、高次脳機能障害外来です。脳卒中などによる後遺症には、手足の運動麻痺や言葉の障害などの比較的わかりやすい障害以外に、高次脳機能障害があります。人間としての高いレベルでの障害のために、社会や家庭にうまく復帰できない患者さんの診断と治療に対して、富山県高志リハビリテーション病院とタイアップして取り組んでいます。
 
  脳神経外科というと、名前に「外科」がつくために何か怖いイメージを持つ方も時々いらっしゃいますが、そんなことは決してありません。脳卒中に関して何か気にかかる症状がある場合には、かかりつけ医の先生を通じて、または直接受診してください。
 脳卒中はなんといっても予防が一番です。


スタッフ

堀江 幸男(ほりえ ゆきお)
100760_12.jpg 卒業年 昭和53年3月
役 職 副院長
救急センター部主任部長
脳神経外科部長
専門分野 脳卒中の診断と治療
学会認定資格 日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
その他 富山大学医学部医学科臨床教授
医師臨床研修制度に係る臨床指導医

久保 道也(くぼ みちや)
100198_02.jpg 卒業年 昭和63年3月
役 職 脳卒中センター部長
医師臨床研修担当部長
脳神経外科主任部長
専門分野 脳血管内治療・脳梗塞の急性期治療
学会認定資格 日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会指導医・専門医
日本脳卒中学会専門医
その他 富山大学医学部医学科臨床教授
医師臨床研修制度に係る臨床指導医
日本摂食嚥下リハビリテーション学会評議員

古井 英介(ふるい えいすけ)
100760_03.jpg 卒業年 平成2年3月
役 職 脳卒中内科部長
専門分野 脳卒中神経超音波
脳血管内治療
学会認定資格 日本神経学会認定医・専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医
日本内科学会認定内科医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本頭痛学会頭痛専門医
日本神経超音波学会脳神経超音波検査士

岡本 宗司(おかもと そうし)
100198_04.jpg 卒業年 平成4年3月
役 職 救急センター部長
脳神経外科部長
専門分野 脳神経外科一般・脳血管内治療
学会認定資格 日本脳神経外科学会専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳卒中学会専門医
その他 アメリカ心臓協会 ACLSプロバイダー

柴田 孝(しばた たかし)
100198_05.jpg 卒業年 平成8年3月
役 職 脳神経外科部長
リハビリテーション科部長
専門分野 脳卒中・電気生理学・高次脳機能
学会認定資格 日本脳神経外科学会専門医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
その他 医師臨床研修制度に係る臨床指導医

梅村 公子(うめむら きみこ)
100425_08.jpg
卒業年 平成8年3月
役 職 脳神経外科部長
専門分野 脳卒中
脳神経外科一般
学会認定資格 日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本神経内視鏡学会技術認定医
その他 医師臨床研修制度に係る臨床指導医

堀 聡(ほり さとし)
100760_10.jpg
卒業年 平成16年3月
役 職 脳神経外科医長
専門分野 脳神経外科一般
神経生理
学会認定資格 日本脳神経外科学会認定医・専門医

髙 正圭(こう まさき)
卒業年 平成20年3月
役 職 脳神経外科副医長 
専門分野 脳神経外科一般
学会認定資格 日本脳神経外科学会専門医

担当表

→外来担当表一覧印刷はこちら
      

受付時間  
午前 初診
8:30~11:00

再診
8:30~11:30
1診 脳卒中内科
/古井
 堀(聡)   岡本   柴田 
2診 堀江 堀江 梅村 久保 堀江
3診
久保


午後 13:00~15:00 1診 脳卒中内科
/古井
(予約制)
   神経内科
/田口
受付13:30~15:30
岡本 高次脳機能障害
外来
/柴田
(予約制)
2診 堀江 堀江 梅村 脳血管内治療
外来/久保
(予約制)
堀江
 

高次脳機能障害外来

どのような症状や病気の方の外来でしょうか?

交通事故や脳卒中などで脳が損傷されると、後遺症として、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などが残り、目に見えなくても日常生活や就労に支障をきたすことがあります。これまでの高次脳機能障害は、脳損傷に起因する失語症、失行症、失認症などをさしていましたが、厚生労働省が平成13年から開始した「高次脳機能障害支援モデル事業」を契機に、特に「記憶障害」「注意障害」「遂行機能障害」「社会的行動障害」といった認知の障害が原因となって、日常生活や社会生活にうまく適応できない人たちがいることがわかりました。

このような方々に対して、診断・リハビリテーション・社会資源サービスの不足が社会問題となっていることから、平成19年1月に富山県高志リハビリテーション病院内に「高次脳機能障害支援センター」が開設されました。現在、高次脳機能障害支援普及事業として富山県全域に高次脳機能障害の方々に対して支援の輪を広げているのですが、当院は、富山県高次脳機能障害支援センターからの協力依頼をうけて、平成21年5月から高次脳機能障害外来を開設することになりました。当院の高次脳機能障害外来では、富山県高次脳機能障害支援センターと協力しながら、高次脳機能障害の方々に対して、相談・診断・治療・支援を行っています。

高次脳機能障害の症状として、1)記憶障害、2)注意障害、3)遂行機能障害などがあり、それが原因となって、対人関係に問題があったり、生活・就労への適応が難しくなってことがあります。1)記憶障害、2)注意障害、3)遂行機能障害、4)社会的行動障害では、以下のような症状を認めます。


(1) 記憶障害

記憶障害とは、事故や病気の前に経験したことが思い出せなくなったり、新しい経験や情報を覚えられなくなった状態をいいます。

  • 今日の日付がわからない、自分のいる場所がわからない
  • 物の置き場所を忘れたり、新しい出来事が覚えられない
  • 何度も同じことを繰り返し質問する
  • 一日の予定を覚えられない
  • 自分のしたことを忘れてしまう
  • 作業中に声をかけられると、何をしていたか忘れてしまう
  • 人の名前や作業の手順が覚えられない


(2) 注意障害

注意障害とは、周囲からの刺激に対し、必要なものに意識を向けたり、重要なものに意識を集中させたりすることが、上手くできなくなった状態をいいます。

  • 気が散りやすい
  • 長時間一つのことに集中できない
  • ぼんやりしていて、何かするとミスばかりする
  • 一度に二つ以上のことをしようとすると混乱する
  • 周囲の状況を判断せずに、行動を起こそうとする
  • 言われていることに、興味を示さない
  • 片側にあるものだけを見落とす


(3) 遂行機能障害

遂行機能障害とは、論理的に考え、計画し、問題を解決し、推察し、そして、行動するといったことができない。また、自分のした行動を評価したり、分析したりすることができない状態をいいます。

  • 自分で計画を立てられない
  • 指示してもらわないと何もできない
  • 物事の優先順位をつけられない
  • いきあたりばったりの行動をする
  • 仕事が決まったとおりに仕上がらない
  • 効率よく仕事ができない
  • 間違いを次に生かせない


(4) 社会的行動障害

社会的行動障害は、行動や感情を場面や状況にあわせて、適切にコントロールすることができなくなった状態をいいます。

  • すぐ怒ったり、笑ったり、感情のコントロールができない
  • 無制限に食べたり、お金を使ったり、欲求が抑えられない
  • 態度や行動が子供っぽくなる
  • すぐ親や周囲の人に頼る
  • 場違いな行動や発言をしてしまう
  • じっとしていられない


どのような検査や治療がおこなわれるのでしょうか?

高次脳機能障害の診断は、問診・画像検査・神経心理検査をもとに総合的に判断したうえで、適切な治療や地域での支援サービスを提供できるようにします。

画像検査では、頭部CT 、MRIや脳波、脳血流検査などを行います。神経心理検査では、高次脳機能障害の特徴や重症度を測定するための様々な検査を、その方の症状にあわせて、いくつかの検査を組み合わせて行います。代表的な検査として 記憶検査、注意検査、遂行機能検査、知能検査などがあります。

高次脳機能障害の治療は、まず、「見えない障害」をご本人・ご家族が知ることから始まります。次に、「見えない障害」を日常生活や職場の中で経験していくなかで、「見えない障害」に対する自覚(病識)と代償手段を身につけることが必要です。

高次脳機能障害の特徴として、ご本人が「見えない障害」に対して気づかないことが多いことから、家族と周囲の人が高次脳機能障害を正しく理解して、支えてあげることがより大切になります。家族と周囲の人が対応の仕方を工夫し、周囲の環境を整えるなど適切な対応を行えば、それまでうまく出来なかったことが出来るようになったり、問題行動が減ったりすることがあります。環境を整えるためには、その方の障害特性にあわせて生活空間を整えたり、対応する人(家族、関係するスタッフ)が適切な声かけや支援方法を統一することが必要です。

また、代償手段として、脳の失われた機能を他の方法(タイマーや手帳、作業の手順表など)で置き換えて身につけることも必要です。その他の治療として、記憶障害や感情障害(うつ、アパシー)に対してお薬を処方することもあります。就労を希望する場合は、富山県高次脳機能障害支援センターと協力して支援することになります。

脳血管内治療外来

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