診療各科
内科
消化器内科
循環器内科
糖尿病・内分泌内科
神経内科
小児科
外科
消化器外科
整形外科
脳神経外科
脳卒中内科
皮膚科
泌尿器科
産婦人科
眼科
耳鼻咽喉科
麻酔科
リハビリテーション科
放射線科
歯科口腔外科
部門・センター
脳卒中センター
消化器内視鏡センター
人工透析センター
人工関節センター
看護部
薬剤科
放射線技術科
臨床検査科
病理診断科
リハビリテーション科
栄養管理科
臨床工学科
地域医療連携室
医療安全管理部
感染対策部
専門外来
フットケア外来
高次脳機能障害外来
脳血管内治療外来
少年野球肘外来
男性不妊症外来
母乳外来・母乳育児相談
斜視外来
セカンドオピニオン外来
看護支援外来
看護支援外来
健康講座
出前講座

脳卒中センター

ご案内

概要・沿革

100798_01.jpg

   富山県済生会富山病院では、富山医療圏の脳卒中診療の基幹病院として地域医療に貢献するため、昭和52年5月に脳卒中センターを開設しました。

 平成19年4月には富山県で最初の脳卒中ケアユニット(SCU)を併設して新たな脳卒中センターとして生まれ変わり、スタッフの増員、医療機器の購入、救急隊員との連携や院内体制の見直しなどによってより高度な急性期の脳卒中医療を提供しています。


センターの特徴

 2007年(平成19年)4月より新たに生まれ変わった当院の脳卒中センターの特徴について述べたいと思います。

脳卒中が強く疑われる救急患者を24時間365日受け入れています。

 「脳卒中が強く疑われる救急患者」かどうかを誰が判断するかというと、救急隊員または病院や診療所の医師です。こうした救急隊員や医師と、当院の脳卒中専門医との間には直通のホットラインがあって、電話で直接やり取りをします。

 それにより、少しでも早く当院に救急車が到着し、少しでも早く検査や治療の準備に取りかかることが可能になります。この体制は24時間365日いつでも準備が整っており、いつ発症するか分からない脳卒中患者さんに対応しています。

 でも、決して誤解しないで下さい。ちょっと頭が痛いからといって、またテレビ番組を観て脳卒中を起こさないか不安になったから、いつでも検査をしてくれて薬をくれる病院という意味ではありません。あくまでも、救急隊員や診療所の医師が脳卒中を疑った場合の緊急受け入れ態勢のことです。

脳卒中専門の医師が常駐し、脳卒中看護に熟練した看護スタッフが対応します。

 当院は北陸3県のみならず近隣6県(富山・石川・福井・岐阜・長野・山梨)のうちで最も多くの脳卒中患者の治療実績があります。しかも、脳卒中専門の医師が常駐し、脳卒中にいつでも対応できる体制が整っているため、一刻を争うような場合であっても、緊急の検査や治療を進めることができます。

 また、大切なご家族の方が脳卒中を発症し、どうしたらよいか分からず不安な気持ちに誰しもがなります。そんな時に、脳卒中看護に熟練した看護師や地域連携スタッフが患者さんやご家族の皆さんにいろいろとお声をかけさせて頂きます。それによって、少しでも皆さんの不安が軽減するようにと、いつも心がけております。

最新の機器設備を用いて最新の治療を行うことが可能です。

 直径0.5mm程度の細いカテーテルを使った脳血管内治療や、脳(室)の中を直接見ながら行う神経内視鏡治療などの、最新機器設備を使用して最先端の治療を行うことが可能です。これらの治療を行うのは、もちろんその分野に習熟した指導医や専門医です。

 また、開頭手術に関しても熟練したスタッフが取り組み、その技術に関しては関連学会でも高い評価を受けています。

 さらに、脳の血管がつまってからの時間が勝負と言われている急性期脳梗塞に対するt-PA静注療法やカテーテルによる血栓回収療法も、24時間いつでも対応できる準備が整っています。

チームワークが自慢の脳卒中ケアユニット(SCU)

 SCUというのは、脳卒中の集中治療室のことです。重症あるいは不安定な状態の急性期脳卒中の患者さん、手術や血管内治療を終えたばかりの患者さんは、この部屋で数日間を過ごしてもらっています。SCUには専任の看護師、つまり脳卒中のプロの看護師が担当いたします。

 SCUでは、医師や看護師のみでなく、リハビリテーションスタッフ・薬剤師・栄養士・臨床工学士・ソーシャルワーカーが参加した医療チームを作って、毎朝合同でカンファレンスを行って、それぞれの専門的な観点からの意見をもとにしたチーム医療を行っています。お互いのコミュニケーションが十分なため、チームワークの良さは抜群です。

急性期から開始するリハビリテーション

 当院では急性期から脳卒中患者さんのリハビリテーションを開始しています。脳卒中センターでは、病棟の廊下や食堂のみならず、SCUにおいてもリハビリテーションを行っている様子を目の当たりにされて、驚かれる方もいらっしゃると思います。

 運動麻痺などの機能障害をもつ患者さんや高齢の患者さんに対して、必要以上に安静期間を長くすると、筋肉も関節も心も萎縮してしまいます。いざリハビリテーションを開始しようとしても、そのような状態ではなかなか思うように進みません。

 当院では、脳卒中急性期であっても状態の安定を見極めるやいなや、リハビリテーションを開始します。そのために、医師や看護師のみでなく、リハビリテーションスタッフも、急性期の脳卒中患者のリスク管理やその対応について十分な教育を受けています。

済生会富山病院の脳卒中センターが目指すもの

 脳卒中の死亡率は1965年(昭和40年)をピークにむしろ下降傾向にありますが、依然として我が国の死因統計の第3位であり、年間14万人が脳卒中で命を落としています。

 その一方で、脳卒中という病気にはもう一つの重要な側面があります。それは、たとえ生命が助かっても、脳卒中の後遺症による障害のために、残りの人生をベッドの上や車椅子での生活を送ることになってしまう人が少なくない点です。

 介護を要するようになった人の中で、最も多い原因が脳卒中です。しかも、脳卒中によって介護が必要になった人の増加率は、平均寿命の増加率を上回っています。いくら長寿大国日本と言っても、寝たきりの状態では、長寿を祝う方も祝われる方もきっと心から喜ぶことはできないはずです。

 当院の脳卒中センターは、脳卒中の予防段階から力を入れており、一般の開業医の先生方とも十分な連携をとっています。また、運悪く脳卒中を発症してしまった人に対しては、できるだけ早く救急車で搬入して、経験豊富で熟練したスタッフによる最善の治療を受けてもらえように、常にブラッシュアップを心がけています。

 また、こうした取り組みに職員一同もやりがいを持って取り組むと同時に、このやりがいを若い世代に伝えたいと考えています。

 当院の脳卒中に携わる職員が掲げた目標は「大切な人を まかせたい病院 まかせられる病院」です。


関連する学会施設認定

  • 日本脳卒中学会 専門医認定制度研修教育病院
  • ž日本脳神経血管内治療学会 専門医制度研修施設
  • ž日本脳神経外科学会 専門医認定制度指定訓練場所

スタッフ

脳神経外科のページへ

Topics

顕微鏡下手術(マイクロサージャリー):練習と実際

 脳神経外科では、研修医および医学生を対象に、脳神経外科手術の技術訓練のひとつである顕微鏡下手術(マイクロ手術)の練習の指導を行っています。

 顕微鏡下での微小血管縫合・吻合の技術は、すべてのマイクロ手術の基本手技と考えられています。練習方法は、主にシリコンチューブ主体の血管吻合練習カード(MPカード)を使用して、卓上式実体顕微鏡や手術用顕微鏡下で実際のマイクロ手術器具を用いて縫合や吻合練習を行っています。顕微鏡下に血管を模したチューブ(径2.0, 1.0, 0.7, 0.5, 0.3mm)を切開して、細い針糸(10-0, 11-0, 12-0)で縫合と吻合の基本動作練習にて手技を習得します(図1)。

 また、経験者も、マイクロ手技の修練、手術前のwarm-up、さらに深部縫合・吻合や超微小血管外科(supermicrosurgery)の習得のために練習を行っています。

 当院では、通常の脳神経外科用手術顕微鏡のほかに、最高倍率30 - 50倍の高倍率手術顕微鏡(MM50高解像度手術顕微鏡)を当科領域で初めて導入・使用しています(図2:高倍率顕微鏡下手術)。マイクロ手術の要は、適切な術野の展開、高倍率での観察と確実な手技と考えられます。精緻なマイクロ手術でも解決できない困難な問題もありますが、普段の手技練習と実際の臨床を徹して、患者さんのためにより安全・確実な手術を目指しています。

100149_12.png100149_13.png
図1.マイクロ手技の練習
100149_14.png100149_15.png100149_16.png
図2.高倍率顕微鏡下バイパス手術(脳血管吻合)(1目盛り=1.0 mm)

先頭へ